今年もシドゥメン村に、フランスからのお客様が多くなってきました。
　今日は、まじめにはたおりをしよう、ということにして、機織を始める準備が出来たばかりの糸を持ち出し、トントンと織り始めてまもなく、西洋からのお客様が我が家にやってきました。

　失礼ですが、機織をしながらご挨拶をさせていただき、お客様方は、すぐにカメラで撮影開始。私がカタコト英語で、「これは今織り始めたばかりで模様がないから、ソンケット織りの写真用に主人の母と交代します」というようなことを伝え、主人の母に織りかけの布を持って来てもらい、機織の様子を見ていただきました。
　今日は主人が仕事でソリア・モリアのバンガローに行っているため、通訳をお願いすることが出来ません。何とか自分で、ソンケットの作り方や糸の種類、織り方などをポツリポツリと説明します。

　ひといきついて、今度は自分達の話題になります。
　お話の中で私が日本人である、ということがわかると、いつものように「え～それは本当ですか！！！」というようなリアクションになります。大抵、とても驚くのは男性の方で、「なぜ？」というような顔をしてぽかんと見つめられてしまうことも。「そんな大変なことを！」という男性陣に対して、女性の方から「それは素晴らしい！」と言う意見が出てきて、時には、お客様同士の白熱した意見の交換が終わるまで、待たなくてはならないこともあります。
　私にとっては、人間観察のチャンスでもあり、意外と楽しい時間です♪

　お客様同士の意見の交換中も、わからないこと、理解できないことがあると、確認のために、私に質問が飛びます。「こんなところに住んで寂しくありませんか？」「コミュニケーションはどうしていますか？」「日本のご家族は許しましたか？」「どうやって生計を立てていますか？」「文化や宗教の問題はありますか？」などなど。

　質問があるということは、自分の興味の観点や生活のこだわりがそこにある、ということで、特に男性は、社会の中でどうやって生きていくのか、ということに意識を重く持っているようです。私は「フランス人の男性って、意外と、社会的責任感が強いんだなあ。」などと考えながら、質問に答えます。その答えを元に、さらに解析を進めようとする男性陣に対して、女性陣の最後の一言「好きになれば、やる気になれば、女性は何でもできるっってことよ！私もそうだわ！！！」「女性万歳！！！」

　それほど偉いことでも、ないんですけど、、、と心の中で思いながら、決着がついてしまった話をもう一度解きほぐす訳にもいかず、そういうことにしておこうか、、と謎のジャパニーズ・スマイルで締めくくることにしています。

　「まあ不本意だけど、今回は女性に譲るか、、。」といった感じで、男性同士は微笑を交わし、「人生を変えるような男性があらわれたらロマンチックだわ～。」と、女性同士のおしゃべりを続けたりと、いう様子を見ながら、私は私で「西洋人男性は、女性に花を持たせてくれていいなあ～だから女性らしくいられるのかな～」などと、思ってしまったりします。。。

　パリ在住のカップルと、古いお友達、というフランス南部にお住まいのカップル、フランスはバカンスのシーズンで、シドゥメン村を訪れました、ということで、「ブログに載せてもいいですか？」とお尋ねしたところ、「もちろんよ！シドゥメン村は雰囲気の素晴らしい素敵な場所で、今日はソンケットも見学できて大満足です。お客さんいっぱい来てくださ～い！と、書いておいてね！」と、応援していただいたのでした。