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　本日は2014年のニュピ前日、ティレム・クサンガの日です。

　今頃の時刻、バリ島のデンパサールや南部地区、その他の地区など、オゴオゴのパレードなどが行われているころでしょうか。
　今年のシドゥメン村は、先月に村内の寺院で大祭が行われましたので、オゴオゴはお休み、それぞれのお宅では、クサンガの行事が行われております。

　前の記事の続きとなりますが、マトゥラン（Maturan　供物を捧げること）と、スンバヤンSembahyang　礼拝）が終わると、今度はナタブ（Natab)を行います。

　ジェロ・グデでのスンバヤンが終わった丁度そのとき、雨が降ってきました。
　神様からのお清めだ、と喜びながらも、急ぎ足で自宅へ戻り、ナタブを行うために台所へ。

　ナタブの供物は、家族の人数分、それぞれの分が準備されます。
　写真右手から、主人の供物、真ん中が私、左側はナミちゃんのナタブ・ウクです。

　本日ティレム・クサンガの日に用意されたナタブ用の供物のことを、「ナタブ・ウク　Natab Wuku」と呼んでいますが、多分それは、供物の中に含まれるティパットの数が、当事者のウクのサプタワラに基づく数だけ作られているからだと思います。
　ウクと、ウクの数、というのは、、、と長くなってしまいますので、また別の機会にさせていただきますね。
　
　まずは、お香の火をともして、それぞれの供物へ供え、供物の中からワダ・ルンギスというもの使って、お香の煙を自分のほうへ仰ぎ寄せる動作を繰り返します。
　煙を自分へ仰ぎながら、心の中でそれぞれの目的や目標、夢がかなうようにお祈りの言葉を唱えます。その後ワダルンギスで、供物の一番うえにあるサンピアンを3回、やさしく押さえるようにして、その後サンピアン、ワダルンギス、煙の出ているお香を取り上げて、家の門の外へ。

　先ほどのサンピアン等を、家の門を出たところ、家の出入り口の前の地面へ置きます。

　これで主要な行事が終わりました。　
　この後は、たいてい供物に使われたティパットや果物、お菓子類などを食べて腹ごしらえをします。

　写真は、ブラカスという道具で、ティパットに切れ目を入れているところ。

　供物の中身は、バナナや果物、ティパット、お菓子類などです。

　いただきます。決して豪華、とはいえませんし、これが伝統なんです！というわけでもないのですが、我が家はシンプルでこんな感じです。ティパットとべべアン、トゥム、ゆで卵とサウル、神様にお供えしたものと同じメニューです。
　
　オゴオゴのある年は、この後夕方からオゴオゴと一緒に出発いたしますが、今年はお休み。
　皆それぞれ、家族とおしゃべりしたり、ナミちゃんは友達の家に出かけたり、主人はワルンの店番をしたり、主人の妹と姪っ子、甥っ子たちがニュピの日をお母さんと過ごすために戻ってきたり、という感じで夜になってしまいました。

　私もそろそろ、アビアンの離れに戻って明日に備えましょう。

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